東北支部CT班が執筆した総説が技術学会誌に掲載されます!

 日本放射線技術学会東北支部のCT学術研究班による論文「CTにおけるX線エネルギー−基礎から臨床応用まで−」が,この度日本放射線技術学会誌において総説論文として採択されました.これは,第9回東北放射線医療技術学術大会の企画でCT研究班として報告した「CTにおけるX線エネルギー」を,後抄録に代えて論文としてまとめたものになります.

 CTでは適切なエネルギーを利用することで,被ばく線量を抑えて優れた画質を得ることができます.しかし,特性を理解せず管電圧の変更を行った場合,目的とする画質が得られないばかりか,無用な被ばく線量増加の要因にもなりかねません.適切なエネルギーでの撮影には,X線減弱の物理特性とCT画像形成過程でのエネルギーの関与を理解する必要があります.

 本論文はそのような事項をまとめており,日常臨床のCT検査の質の向上において,基礎から応用まで大いに役立つ参考書的な役割を果たすと考えます.コロナ禍で対面での議論が叶わない中,執筆段階ではWeb会議を駆使して,繰り返し推敲を重ねて完成に至りました.

 論文は下記URLのリンク先(J-STAGE)からPDFの入手が可能となっております.ぜひお読み頂き,日常業務の参考にご活用頂けましたら幸いです.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/advpub/0/advpub_2022-1238/_article/-char/ja