第12回東北放射線医療技術学術大会

大会長  金沢 勉

(新潟大学医歯学総合病院 診療支援部)

第12回東北放射線医療技術学術大会のホームページを閲覧いただき,ありがとうございます.本大会は,公益社団法人日本診療放射線技師会東北地域と公益社団法人日本放射線技術学会東北支部の共催により,放射線医療技術の発展と教育に関する東北地域の学術大会であり,本大会で12回目を迎えます.東北放射線医療技術学術大会はTCRT(Tohoku Congress for Radiological Technology)を通称として,山形,秋田,青森,岩手,宮城,福島,新潟と7県をまわり開催されている東北地域では最大の学術大会のイベントです.地方大会ではありますが,放射線技術・診療の最大かつ先進的な学術大会となるべく毎年,実行委員会により多種多様な企画を提供しております.また2019年度からは,プログラム審査委員会を立ち上げ,一般演題について倫理審査や演題内容について審査,サポートを行い,本大会を経て全国大会にも繋げてもらえるようにきめ細やかな対応をしております.

さて,今年度は,新潟市の朱鷺メッセを会場として,11月19日〜20日にハイブリッド形式で行います.現在,新型コロナウイルス感染症とともに歩む生活が3年目に突入しました.医療職の皆様には,職場の規定もあり新潟に来ることが難しいこともあろうかとは思いますが,一人でも多くの会員の皆様にお越しいただけるように,精一杯のおもてなしをしようと実行委員一同で企画を進めております.今大会のテーマは「今そしてここからのあゆみ」として,このコロナ禍で色々な事が止まっているこの時期をチャンスと捉えて,自身の足元を見つめ直し,放射線技術の基礎を改めて考えようという思いを込めました.また,学会の中で最も重要な企画は一般演題と考えております.是非,本学会で研究の発表をし学術のあゆみを止めないようにしていただけたらと思っています.

この新型コロナウイルス感染症は,医療機関からみれば災害の一つとして捉える事ができると思います.この災害に必死に対応し最前線に立たれている会員の皆様におかれましては,苦しい環境がまだまだ続いてはいるとは思いますが,自粛が少しずつ緩和される方向に世の中は向かっていると思います.また,学術大会の基本は,自身の考えを外に発信し議論を深める場と考えています.そのために,リアルに対面して議論をする事が,いかに重要であるかを感じる会員も多くいるのではないでしょうか.将来の放射線技術学の礎を築くためにあゆみ続けることは,今を生きる我々が託されたバトンを次世代に繋ぐことになると信じています.時代は大きく変革をしています.ここからのあゆみを米どころ新潟,朱鷺メッセにて体感してください.

多くの皆様の参加を実行委員一同でお待ちしております.