第11回東北放射線医療技術学術大会
大会長 新里 昌一
(太田総合病院附属 太田西ノ内病院)
はじめに、新型コロナウイルスにより罹患された皆さま、また関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。医療現場では、日夜を問わず賢明な対応・処置が続いております。各学会等も軒並み延期や中止を余儀なくされています。一刻も早く終息する事を心より願っています。
さて、第11回東北放射線医療技術学術大会を、2021年10月30日(土)、31日(日)の2日間、福島県福島駅前の福島県立医科大学保健科学部を会場にしてハイブリッド開催の運びとなりました。本大会は、公益社団法人日本診療放射線技師会東北地域と公益社団法人日本放射線技術学会東北支部の共催として、放射線医療技術に関する東北6県と新潟県を含む7県での持ち回りで開催を行っております。東北ではとても大規模な学術大会になりますが、温かみのあるアットホームな集まりになっています。
前回の第9回宮城(仙台)大会では、抄録集廃止や新しいHPの作成等の新しい企画が多々ありました。以前の規制概念に捕らわれずに、新しい挑戦が随所に見受けられました。我々も良い企画は継続して行くつもりでおります。残念ながら第10回大会は感染症拡大を踏まえて中止といたしました。
今年度の第11回の大会テーマを「雲外蒼天 ~協調、そして融合へ~」としました。意味は、「困難を乗り越えて、努力して克服すれば青空が望める。絶望してはいけない。」との激励の言葉になります。同じような言葉で「万里一空」がありますが、考える事は一緒でこちらは既に別の大会で使われていました。
今までも、東日本大震災・原発事故の困難を乗り越えて来ました。現在は、COVID-19の脅威にさらされていますが、人類の英知で乗り越えて行きましょう。困難を乗り超えれば、青空=明るい未来が待っています。大きな変化で塗り替えられた世界は元には戻りませんが、ニューノーマルな社会の中で技師として医療人として生きて行きましょう。ITやAI・5G・仮想空間等の新技術を駆使した次世代医療を、上手く融合して行きたいと考えます。
空・青空は、人々の希望でもあります。人種や国籍、性別等が違っても、誰もが1つの空の下で暮らしています。今こそ、困難を乗り越えて希望を信じて持って歩いて行きましょう。
最後に、学会や研究会でも会員同士が直接会えない状態が続いていますが、仮想空間を使い通常のWeb開催とは違う学会の形を模索してみました。仮想空間上で少しでも会員同士が繋がればと思います。それでは、当日は会場及び仮想空間oViceで、多くの皆様の参加を実行委員一同でお待ちしております。